追い出されるオバチ(雄蜂)

６月半ば、雨上がりの巣門を観察していると、１匹の雄バチが働きバチから攻撃されていました。雄バチは無抵抗でされるがまま。見ている私の方がつらくなるほどでした。
ミツバチの雄は、巣の中で仕事をするわけではなく、他の群れの女王バチと空中で出会って交尾をすることだけが仕事です。そして、交尾後は生殖器が女王バチの体内に残って引きちぎられ、やがて死んでしまいす。また、大多数の雄バチは、交尾できないままに群れに残っているのですが、シーズンが終わると、何の役にも立たないため、やがて働きバチたちから虐待され、巣を追い出されてしまうといいます。まさに、追い出される瞬間を目撃してしまったのでした。役に立たない雄バチを英語では「ドローン」といいます。